こんにちは。鹿島だんごと申します。
今日は思うところあってブログを書いています。
早速ではありますが、本日MVが公開されたNumber_iの新曲「BON」みなさん聴きました?
あまりにも唐突すぎる導入でしたね。
わからない方のために説明すると、Number_iとは旧ジャニーズに所属していた元King & Princeのメンバー平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんによるユニットでして、デビュー曲「GOAT」で早速話題になったグループでもあります。
そんな彼らが新しくリリースした曲「BON」聴きました?(二度目の問いかけ)
どう思いました?
ダサい?かっこいい?アイドルを辞める決意を感じて悲しい?歌詞が変?盆栽って何?
……色々あるかと思います。今回はその辺りについて色々好き勝手に書いていきたいと思います。
良くも悪くもジャニーズStyle
ただ今回私が強く感じたのは、「良くも悪くもジャニーズで育った音楽センスの人達なんだな」ということです。
そもそも「BON」という曲は平野紫耀さんがプロデュースしているそうで、テーマはなんと盆栽。BONSAI。曲中では日本の盆踊りっぽい振り付け(というか歌詞に盆踊り出てくる)もありますし、クールジャパン感を押し出した楽曲です。
でもサビ前の箏っぽい音を聞いて思いませんでしたか?
これってSixTONES「JAPONICA STYLE」じゃね……?
どういう曲かわからない方のために歌詞を一部引用しますと、
俺たちJaponica style
わびさびJaponica style
という「わびさび」ってアイドル曲に使うことあるんだ……?でお馴染みの曲です。
私が作詞家だったとして「〇〇〇〇Japonica style」で発注受けて4文字に「わびさび」を入れる勇気はない。
でもこの曲はこの絶妙なダサさとクールジャパン感が人気を博して再生回数は3900万回超えなわけです。作詞、奥が深い……。
そして全体的なコンセプトの様子のおかしさは旧Sexy Zone「バィバィDuバィ~See you again~」などのいわゆる「トンチキソング」に影響を受けていると考えられます。だって盆栽をテーマに曲作ろうと思ったこと、あります?
その証拠に歌詞をいくつか抜き出してみると、
あー 夕焼け盆踊り 踊る1億人
鳴く PIKA PIKA 風林火山 愛は燦々
育てた盆栽が売れる No tax
Yeah, Number_i 規格外盆栽 飛んでいける羽ください
韻を踏んでいるのが余計にトンチキ感ある……。
つまりこの曲はベースというかガワはHIPHOPなのですが、中身というかセンスは完全に旧ジャニーズ。平野紫耀さんが素直に全てを吸収しすぎた感。まあ多感な時期をそういうセンスの楽曲を歌って踊るのに捧げたのだから仕方がない感じはします。
BTSになりきれない歌詞
でもさらに話題なのはアイドルを否定するような歌詞ですよね、わかっています。
自分たちはアイドルじゃないと言ったり、うちわを揶揄するような表現があったり。わかります。とてもわかるので落ち着いて歌詞だけ眺めてみてください。
これBTS「idol」じゃね……?
こちらもわからない方のために歌詞を一部引用すると、
You can call me artist
You can call me idol
아님 어떤 다른 뭐라 해도
I don’t care
和訳すると(意訳ですが)、
俺たちはアーティストと呼ばれても
アイドルと呼ばれても
はたまた別の何かで呼ばれても
何も気にしない
この覚悟……。俺たちはアイドルじゃない!アーティストだ!って言い張るだけなら簡単で、けれど受容のされ方は人それぞれなのだから、本来アーティストにはこれくらいどっしりと構えてもらいたいものです。
ここで「BON」の歌詞を見てみると
We make Bonsai 3人の天才
風来坊 Not アイドル No No 世界を背負うBad boy
なんでしょう、この余裕のなさ……。いやわかる、わかるよ、独立して焦ってるんだよね。どしたん、話聞こか……。
あともっと物議を醸しているのがこちらだと思うのですが、
Uh, my face print うちわ 仰いで燃える神座
うちわ、嫌だったのかな……?嫌だったのか嫌じゃないのかすらよくわかんないけど、うちわ文化を茶化してはいますよね……?暑いときにあおげたりもするからこちらとしてはありがたいんだけど……?でもこれ歌詞で言う必要あった……?というか、表現として出す必要ありました……?うちわ禁止のアナウンスで十分だったのでは……?
という感じで、やはり天下のBTSと比べると余裕というか、構えがもう全然違うわけです。まだ幼いからかな。でもジョングクとかとは年齢近い気はするんですがね……。
「BON」=「JAPONICA STYLE」×「idol」(への憧れ)
というわけで、何が言いたいのかよくわからない記事となってしまいましたが、私が言いたいのはこういうことです。
旧ジャニーズを抜けたといくらアピールしても、心を作る大事な時期にそういう楽曲(私は大好きです)を浴びたことによって培われたセンスが、露骨に出てしまった曲で、だからこそHIPHOPやK-POPを意識したサウンドとチグハグな感じがするのではないかと思います。
あと言い忘れてましたが「east side, west side」の件のメロディはStray Kids の「MANIAC」にどことなく似てますね。
私は平野紫耀さんをはじめとしたNumber_iのメンバーはすごい可能性を秘めていると思うし、こうやって自分で楽曲をプロデュースするとか、色々挑戦すること自体はいいことだと思います。
でも、やっぱり世界を獲りたいのであれば、センスのあるプロデューサーに任せるのが一番なんじゃないかな〜と思ってしまう。
みなさんはこの曲を聴いてどう思われたでしょうか。特に元いた事務所の影響が強いと思われる楽曲なので、元の事務所のファンの方がどう思われたのかとても気になる。
では、またね。
鹿島だんご